成年後見制度と家族信託の違い
成年後見制度と家族信託との違いについてご説明いたします。
成年後見制度とは、判断能力の低下してしまった本人の財産管理や権利保護をするにあたり、法定若しくは任意の契約により後見人として本人を援助する仕組みを指します。
一方、家族信託とは、成年後見制度のうち任意後見制度に類似した制度であり、自分が元気なうちに家族や親族に財産管理を託す仕組みを指します。
成年後見制度と家族信託を比較すると、その制度の運用期間に差があります。
成年後見制度は本人判断能力が低下したのちに開始され、本人が死亡するまでのみ運用されますが、家族信託の場合は信託契約を交わせば、即時に効力が発生しますし、本人が死亡した後でも、信託を続けることができます。
他の相違点としては、自由度の違いについてです。
成年後見制度は家庭裁判所の監督の下で本人の財産管理等が行われますが、家族信託にはそういった公的な機関の監督は不要です。
そのため、家族や親族の間での信頼関係に基づき、自由に運用が可能となります。
このような相違点について十分に理解した上で、どちらの制度を利用するか考えてみてください。
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